分光イメージング技術

概要

ニコンの分光イメージングカメラは、多バンドの画像を同時取得することができ、通常のRGBデジタルカメラでは判別困難な物を見える化します。また動画の撮影も可能です。
さらに、分光イメージングカメラをシステムに組み込んだ検査装置を構築することも可能です。

分光イメージングの解析例

スペクトル推定法により多バンドの分光画像から指定部の詳細スペクトルと色度座標を算出して表示する例

分光イメージング技術の応用例

1. 通常のRGBデジタルカメラでは判別困難な物を、多バンドの分光画像により判別する

可視画像
(RGBカラー画像)
分光イメージング
(近赤外域を含む)
植生の観察
(緑の茎や葉の色のみが変化)
本物と模造品の葉の判別

2. 肉眼で見えない可視域外の画像を疑似的なカラー画像(フォールスカラー)で表示する

可視画像
(RGBカラー画像)
分光イメージング
(近赤外域を含む)
錠剤の判別
(2種類の錠剤の例)
液体の判別
粉体の混合状態の追跡 初期状態
混合途中
混合の終点
屋根の水漏れ箇所の観察
雲の観察
(薄雲のコントラスト強調)

3. その他具体例

  • 異物や夾雑物(きょうざつぶつ)の検出(有機物の検出が可能)
  • 食品(青果)内部の品質の可視化
  • 自動車などの微妙な色管理
  • 白米と白いプラスティックの区別蛍光とカラー画像の同時観察
  • 肌上のファンデーションの有無
  • 医療応用(皮膚科、外科、内科など)
  • 紙幣の偽造判別、補修判別(透明ビニールテープ貼付ヶ所)
  • 高温物体の温度分布の可視化
  • 物質の相転移(氷⇔水)の可視化
  • 偏光画像による光沢の除去
  • *お客様のご要望に応じて、フィルタは分光フィルタ, NDフィルタ, 偏光フィルタなどからお選びいただけます。