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社員紹介・対談

ニコン・セル・イノベーションにキャリア入社した4名を対象に座談会形式で入社後の感想についてインタビューを行いました。

社員プロフィール

Tさん(プロセス開発)

  • 30代/男性
  • 修士卒
    農学研究科 資源生命科学専攻
  • 製造方法開発担当

Nさん(製造)

  • 30代/女性
  • 専門卒
    医療専門課程臨床検査コース
  • 製造オペレーション担当

Mさん(品質試験)

  • 20代/女性
  • 修士卒
    生命農学研究科 生命技術科学専攻
  • 製品試験担当

Sさん(品質保証)

  • 30代/男性
  • 博士卒
    総合理工学研究科 物質電子科学専攻
  • バリデーション担当
ニコン・セル・イノベーションに入社した理由を教えてください

Tさん(プロセス開発)
僕の好きな分野である生物・化学の知識を活かして人々の命に貢献できる仕事であるということ。また、再生医療という新しいビジネスの発展に関与することができること。そして、その仕事を通じて自分も成長できると感じたため入社を決意しました。

Nさん(製造)
前職では、臨床検査技師の資格をもとに医療現場(病院)で働いてきましたが、医療領域のなかでも新しい領域に身を置くことで自らの視野をより広げていくことができるのではと、医療現場以外でも医療に貢献していきたいと考えるようになり、また、その中でも新しい分野である再生医療療法に興味が湧き、日本で最大級の製造施設を持ったニコン・セル・イノベーションで再生医療・医薬品製造の知識を学び、経験していきたいと考え、入社しました。

Mさん(品質試験)
再生医療の分野の将来性に魅力を感じており、また、Lonza社との業務提携を行っているニコン・セル・イノベーションでは国内外問わず多くの製品に関わるチャンスがあると思ったからです。加えて、生物のバックグラウンドや大学での実験経験を生かしたいと考え、入社を決意しました。

Sさん(品質保証)
学生時代および前職では、主に微生物や培養細胞を用いた研究開発を行っていました。元々、再生医療という新規領域に非常に興味があり、近い将来その領域に携わってみたいという気持ちが強くなってきていたなかで、ニコン・セル・イノベーションでは再生医療等製品の開発・製造のスタートアップに取り組んでおり、その段階から携わることが可能で、さらに自分の専門性を活かせられるという点に非常に大きな魅力を感じました。

どのような仕事を担当しているのか教えてもらえませんか

Tさん(プロセス開発)
委託元(製薬企業・バイオベンチャー)が開発した再生医療等製品をより多くの製造量で製造ができるようにスケールアップさせ、受託生産を可能にするための製造方法の改良をしています。細胞を使った実験検討を行って培養条件、培地、培養に使う資材などを決定する仕事を担当しています。

開発ラボでの条件検討

開発ラボでの条件検討

Nさん(製造)
教育・トレーニングを受けた後に、手術衣・感染防護服を着用して無菌製造室(クリーンルーム)に入室し、製造業務としてバイオセーフティキャビネットや特殊な機器を用いて細胞培養を行っています。また、必要な資材を倉庫から必要分出庫し、拭き上げによる消毒を実施のうえ、製造室に持ち込むという製造準備業務も行っています。加えて、製造室の無菌性を維持するための定期的な清掃業務、そのほか必要なトレーニングを実施しつつ、これらの作業を記録化したり、作業手順の整備を行うなどの文書作成を実施したりもしています。身体を動かすことも含めて手際よく作業できるという適性も大事ですが、分かりやすい文書を作成できる方にとっては、より活躍の幅を広げやすいものと感じています。

無菌製造室での製造オペレーション

無菌製造室での製造オペレーション

Mさん(品質試験)
製造途中の中間製品や最終製品の品質検査として、フローサイトメトリー、リアルタイムPCR、ELISAなど様々な測定機器を用いて、細胞の特性等の評価を行っています。検査結果が、出荷の合否を左右し、最終的には患者様に投与されるため、緊張感を持ちながら品質検査を行っています。また、作業手順書の改定、報告書の起案などを行う場面もあります。

Sさん(品質保証)
私は、品質保証業務のなかでも、バリデーション業務を中心に、品質試験領域の主担当として品質試験関連の各作業手順書や試験報告書等のチェック(照査)を行っています。バリデーションとは、導入された機器の運転性能や実際の使用環境を想定したうえ、その適格性を評価した旨を文書化し、関連法規や各規制に準拠することを保証することであり、その機器を再生医療等製品の製造に使用可能になる状態までに移行させる業務です。その一環として、一連のプロトコルの作成からデータの取得、解析そして報告書作成や照査を中心に従事しています。

作業記録書への記入

作業記録書への記入

主な業務スケジュールはどのような感じでしょうか

Tさん(プロセス開発)
終日実験であったり、レポート作成をしていることもあります。
例)09:00 出社 → メール対応 → 実験 細胞培養 → 12:00 昼食 → 顧客とのミーティング → 報告書作成 → 19:00 退社

Nさん(製造)
製造計画によって、製造課全体スケジュールが組まれ、その日によって業務が変わり、出社時間・業務時間が変動します。
例)9:00 出社 → 9:30 製造業務 → 12:00 昼食 → 13:00 → 製造業務 → 16:00 製造準備業務(次の製造で使用する原材料の準備など) → 17:45 退社

Mさん(品質試験)
製造計画や受託案件に応じた試験内容によって異なります。
例)9:00 出社 → 手順書等の書類作成 → 12:00 昼食 → 試験 → 17:50 退社

Sさん(品質保証)
フレックスタイム勤務制度を利用し、朝早めに出社しています。
例)7:30 出社 → 8:30 メールチェック → 8:30 文書作成や照査等 → 10:00 バリデーション実施前の書類作成等の準備 → 12:00 昼食 → 13:00 バリデーション実施 → 17:00 データ解析や報告書作成 → 18:00 退社

これまでの経験で役に立っていることは何でしょうか

Tさん(プロセス開発)
学生時代の研究に関連する細胞培養、無菌操作等の経験が活きています。医薬品業界は大学時代に得た知識よりも入社してから学ぶことの方がたくさんあるため、刺激的で成長できる環境だと思っています。課には異なる領域の専門性を有するメンバーが居るのですが、自分で分からないことに直面した際など、周りの方が優しく教えてくださります。

Nさん(製造)
前職の臨床検査などを通じて細胞という生物を扱うという心構えは役に立ったと思います。私たちが製造する製品は、患者様に直接投与される製品であり、患者様の不利益にならない製品であり続けたいと感じています。

Mさん(品質試験)
大学院での研究対象として、分子生物学(植物)を専攻していました。扱う対象が植物から細胞へと変わり、新鮮に感じるところも多くありますが、基礎的な生物学の知識や、クリーンベンチ内での操作といった基本的な実験操作を活かせていると思います。また、一つ一つの操作の意味を理解しながら実験を進めることが、ミスなく試験を行うことにおいても重要であり、大学での経験を活かせていると感じています。

Sさん(品質保証)
学生時代は分子生物学・分子遺伝学・生化学において、ひたすら微生物をモデルにした研究に打ち込んでいました。そこで学んだ様々な実験や統計を用いた解析手法、それらの原理や考え方等はバリデーションや品質試験関連書類に触れていくうえで基礎となるため役立っています。何より当社に設置された機器と同様の機器を学生時代に扱ったことがあるという経験は、現在の業務上、代えがたいものであると考えています。

分子生物学等の研究・実験経験を活かせるフィールド

分子生物学等の研究・実験経験を活かせるフィールド

仕事のやりがいを教えてください

Tさん(プロセス開発)
実験が予想どおりに結果が得られなくて開発業務に行き詰まり、苦労することもあります。その時には、周りのメンバーに相談すれば、必ず助けてくれますし、成し遂げられた時は達成感に浸ることができます。いずれその製品は再生医療を首を長くして待っている患者様に使われます。本来治すことができなかった病気を持つ患者様の治療に貢献できることに大きなやりがいを感じることができます。

Nさん(製造)
製造業務を実施するまでに、自らが所属する製造課だけでなく、他部門の多くの方々が準備に携わっていくため、製造が終了するたび達成感を感じています。また、製造業務を通して、今まで得られなかった細胞培養の知識を学び、経験できることに充実感を得ています。

Mさん(品質試験)
患者様に投与される製品に品質の面で関わることができるということにやりがいを感じています。また、GMP省令に則った品質管理の方法を学ぶことができ、良い経験になっていると感じています。

Sさん(品質保証)
社内ではいくつものプロジェクト(顧客からの受託案件)が並行して進行しており、業務面で大変に感じることもあります。ただ、バリデーションはプロジェクトのスタートアップだけでなく、継続的な再生医療等製品の製造に必要不可欠なものであり、さらに当社が製造する再生医療等製品を待っている患者様がいらっしゃるという点で大きなやりがいを感じています。将来の再生医療の発展に関わっているという点においても、魅力を感じています。

職場の雰囲気はどのような感じでしょうか

Tさん(プロセス開発)
全体的に和やかな雰囲気の職場です。開発部はバックグラウンドが分子生物学・免疫学等の研究者出身の方が多く、仕事にまじめで科学的知識が豊富で頼れる方々ばかりです。分からないことがあれば文句ひとつ言わずに優しく教えてくださいますし、怒鳴って怒られるようなこともなく的確な指示をいただくことができます。

Nさん(製造)
製造室内の環境は、オフィスやラボのものと異なるため慣れるのに時間がかかりましたが、分からないことがあれば先輩方に聞きやすい雰囲気です。製造業務のスケジュールによりますが、休暇の希望も比較的通りやすい環境です。

Mさん(品質試験)
上司の方も「〇〇さん」と呼ぶ、フラットな雰囲気を感じています。所属部署の先輩方には、忙しいながらも丁寧に業務内容を教えていただき感謝しています。新砂事業所は、1Fに多くの部署が集結し、休憩スペース(ラウンジ)もあるため、他部署の方にも話しかけやすい環境があると思います。

Sさん(品質保証)
所属部署においては、基本的には黙々と業務をこなす方が多く、私もその一人かもしれませんが、上長や同僚の方々とは非常に相談しやすく趣味のことでも気軽に話し合えるので、メリハリのある職場であると感じています。また、部門横断的な打ち合わせも多く日々活発な議論がされており、各メンバーが様々なバックグラウンドをもった多様性のある会社でもあるため、お互いを尊重しあえる良い雰囲気であると感じています。

チームでの業務実施

チームで連携しながら、業務を進めていく場面が多いです